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リアルタイムメッセージ No.591
2025年3月13日 記
今年度 最後の道徳授業
1年間の最後の道徳授業は、どんな内容で行いますか。
学級担任時代、私は,4文字(ひらがな5文字)を資料にして授業を行っていました。
それは,「 届 け た い 」という文字です。
この言葉を提示して,
「あなたなら,誰に何を届けたいですか。」
と問います。
子供たち全員に発表させ,全員の考えを板書します。
その後,「質問タイム」を設けて,詳しく聞いてみたいことについて質問します。
話し合いの後,子供たちから出された「届けたいもの」を一つの言葉にまとめてみます。
おそらく,「幸せ」とか「思いやり」とか,「心」というような言葉でたばねることができるはずです。
少ない言葉(資料)で授業を成立させるのは,子供たちからたくさんの発言を引き出す必要があります。
それには,自分の考え(経験)を安心して発表できる学級でなければなりません。
学級の成長を確かめながら,最後の道徳授業を行ってみてください。
道徳授業づくりは,学級づくりそのものなのです。
【参考】『道徳の授業がもっとうまくなる50の技」(明治図書)P.168~
新著『退屈な道徳にさよなら 道徳授業がおもしろくなる技術』発刊!
佐藤幸司の新著『退屈な道徳にさよなら 道徳授業がおもしろくなる技術』が発刊になりました。
「はじめに」に,次のように書きました。
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道徳授業を毎週行っている先生方に,最も効果的に道徳授業をおもしろくする方法を伝えたい。
そして,子供たちに「道徳っておもしろい」と感じてほしい。
そんな願いを込めて,私はこの本を書きました。
そのためには,何をどう変えていけばよいのか。
本書では,その〈秘密〉を全6章に分けて具体的な実践例と共に述べました。
まずは手始めに,効率性も意識しながら退屈ではない道徳授業を実施してください。
その先にあるのは,自分らしい楽しい道徳授業の創出と子供たちの笑顔です。
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おもしろい授業をするには,そのための準備が必要です。
準備には,時間がかかります。
けれども,多忙を極める学校現場では,十分な授業準備をする時間がありません。
となると,まずは,「短時間で効果的な手立て」を知ることが大事です。
私がこの本を書いたのは,「多忙化解消か,手間暇をかけた授業準備か」という
多くの教師が抱えるディレンマを解消するためでもあります。
効率化を意識しながら,勘所を押さえて準備を整えれば,道徳授業がおもしろくなります。
道徳教科化7年目(中学校は6年目)となった今,退屈な道徳にさよならしましょう。
☆デジタル版機関誌 創刊☆
このたび,デジタル版機関誌『道徳のチカラ』が創刊となりました。
新・編集長は,川上大輝さんです。
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